■VMware Fusionが備える3種類のネットワーク接続設定
(1)NAT接続
仮想マシンを通常のインターネット接続クライアントとして使用したい場合は、NAT接続を使用します。

NAT接続の仮想マシンはFusionが提供する仮想ルータ(vmnet8)に接続され、その仮想ルータを通してネットワークにアクセスします。この仮想ルータはDHCPおよびNAPT機能を持つため、仮想マシンは特別なネットワーク設定をする必要なく、インターネット接続が可能です。
外部からは1台のMacとしてのみ認識されるため、仮想マシンは通常ネットワークに公開できません(※NAPTのport
forward設定をすることで特定ポートの公開が可能。詳細は/Library/Application
Support/VMware Fusion/vmnet8/nat.conf 参照のこと)。
仮想マシンはネットワークからは隠蔽されていますが、仮想マシン間では自由な通信が可能であり、インターネットにも接続可能であるため、ファイアウォールやウィルス対策の設定は必須です。
NAT接続の場合、仮想ルータ(vmnet8)がDHCP機能を持つため、通常仮想マシンに固定IPアドレスを割り当てる必要はありませんが、仮想マシンに固定IPアドレスが必要な場合は、下記の場所にある[dhcpd.conf]をテキストエディットなどで直接開き、rangeで割り当てられていないIPアドレスを確認して、そのアドレスを使用することが可能です。
/Library/Application
Support/VMware Fusion/vmnet8/dhcpd.conf
※通常は、DHCPで割り当てられたIPアドレスの最後の桁を10~126の範囲で割り当てれば問題ありません。
仮想マシンのフォルダは、外部マシンと共有することができませんが、外部マシンの共有フォルダ(SMB)やプリンタに対してはIPアドレスを直接指定することでアクセスが可能です。仮想マシンがWindowsであれば、下記のいずれかの設定を行うことで、ホスト名で外部マシンの共有フォルダ(SMB)にアクセスすることができます。
1.lmhostsに外部マシンのホスト名とIPアドレスを追加する
(場所: c:¥windows¥system32¥drivers¥etc¥lmhosts)
2.ネットワーク上にWINSサーバを構築し、TCP/IPのプロパティでWINSサーバを設定する。
【NAT接続を利用した仮想マシンの用途例】
1.インターネットアクセス可能なクライアントマシンとして
・Windows専用のOfficeソフトを使用する。
・特定のサイト(ネットバンク、Webメールなど)へのアクセス専用マシンとして利用する。
2.他の仮想マシンとMacからのみ接続可能なテストサーバとして(仮想マシンはインターネットアクセス可能であるため、パッチなどの取得が可能)
・テスト用Webサーバ
・テスト用DBサーバ